今月号の「翻訳トーク」の発行が遅れに遅れてしまいまして、誠に申し訳ありませんでした。 今月は、新しいオフィスに移転した記念すべき、弊社の歴史(今年で設立13年目)の中でも特筆できるマイルストーンとして記憶に残る4月となりました。
ポートランドの南に位置するウィルソンビルの新しいオフィスに引越しをしたのが3月31日(木)で、翌日の4月1日(金)からは基本的に通常通りの業務を新オフィスで始めるという最短の準備と立ち上げで、このオフィス移転を何とか乗り切りました。 引越し自体は、天候にも恵まれてすこぶる順調に運び、選んだ引越会社も大変プロフェショナルでありました。
電話回線も引越しをしたその日のうちにすべて以前の電話番号から切り替わりがなされ、新オフィスで最初の電話を受け取ることが出来ました。 電話回線の切り替えについては、過去に経験した経緯からそれなりにかなり心配をしていたのですが、それらはいっさい杞憂に終わりました。 電話回線と同じく、T1と呼ばれる高速のDSLラインもほぼ同時期に立ち上がり、まずはやれやれという安堵感を感じて、3月31日と4月1日があっという間に終了し、翌週を迎えました。
ところが、週が明けてからは、コンピュータのネットワーク上で、ファイルのやり取りが極端に遅くなる現象が数台のコンピュータで発生、またモニターにおいても原因不明の画面上でのかく乱現象が起こり、最初の2、3日は社内翻訳スタッフがまともに仕事ができるような状態とは程遠い状況となってしまいました。 様々な原因追求努力の結果、ネットワークコンピュータ上での超スロー現象は、ネットワークの接続に使ったケーブルに問題があることが分かり、モニター画面の問題は、オフィス内のある特定の区画だけに起こる強い電磁界の影響であるということを突き止めました。
もちろんそのような問題は、まったく予期していないことでしたので、それらの修復にかかった費用と、弊社の業務上で生じたロスタイムは、それなりに甚大なものとなりました。 しかしながら、弊社スタッフによる懸命なる努力の甲斐があって、それら失われた時間や経費は、それでも何とか最小限度に納めることが出来たのではないかと思っております。 とにかく、今回のような大掛かりな引越しとそれに伴う新しいオフィスでのコンピュータやネットワークの設定や接続というものは、何が起こるか実際にやってみなければ本当に分からないものだということを思い知らされました。
弊社内の機器やネットワーク・システムがようやく落ち着いてきたところで、私は10日間の日本への出張に旅立ちました。 出張に出かけるまで今回ほどオフィスにいてヒヤヒヤさせられたことは今までになかったのですが、日本に行って、お客様と打ち合わせをしている最中でもネットワークやコンピュータが大きな故障などが起こさずに毎日滞りなく作動しているものかどうか、正直、気が気ではありませんでした。
それでも、この4月を振り返ってみますと、弊社の全スタッフがひとつのオフィスの屋根の下に集まったことで、業務の生産性は明らかに上昇傾向にあるようですし、コミュニケーションも細かいところではまだまだ調整や注意が必要であるものの、今まで2ヶ所にオフィスが分かれていたときと比べて、はるかに行き届いたものになってきていることを私自身強く感じています。 何よりも、弊社のスタッフ全員から、新オフィスでの働きやすい快適な職場環境に対して、高レベルの「従業員満足度」の声が聞かれていること自体が、このオフィス移転の大いなる成功の証明になっているのではないかと密かに自負をしております。
Ken Sakai
President
Pacific Dreams, Inc.
KenFSakai@aol.com
4月1日からPacific Dreams, Inc.の住所 ならびに電話番号・FAX番号が下記の通り、変更となりました。
Pacific Dreams, Inc.
25260 SW, Parkway Avenue, Suite D
Wilsonville, OR 97070, USA
TEL:503-783-1390 FAX:503-783-1391
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