ブログ・サイトでの記事のご紹介
先にお知らせさせていただいたことがございましたが、今年の 7 月 25 日から、私自身のブログ(ウェブ上での日記)を新規に開設いたしました。アドレスは、 http://www.pacificdreams.org/pblog/index.php です。
さて今月号の「翻訳トーク」の中でも、先月号に引き続きまして 2 つほど、ブログ・サイトでの記事をご紹介したいと思います。ブログを書き続ける努力はしてはおりますが、なにぶん最近は会社経営の方に忙殺されることがほとんどで、あまり余裕がございません。それでも、ぜひまたときどき私のブログ・サイトをご閲覧になってどんなことを書いているのかみていただけましたら、ありがたいです。引き続きまして、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ウエイト・リフティングに凝ってます
September 15, 2005
ここのところ、出張もあまりないので、週3回(日、水、金)のジム通いも地に着いてきた感じがしておりまして、夏から秋に向けてせっせと汗を流せる機会が格段に増えてまいりました。
「コートハウス」というフィットネスクラブに通っているのですが、最近特に凝っているのが、ウエイト・リフティングです。以前にもブログに書きましたが、今年の初めからパーソナルトレーナーについて、このウエイト・リフティングを仕込んでもらいました。
最初の数ヶ月かは、あまり自分では楽しんでやっているというような気はしていませんでしたが、今は、ウエイトの重さも少しずつ上げて、挑戦心を掻き立てられるような仕組みを自ら作って励んでいるせいか、かなり、「はまって」きました。
腕の筋肉などは、確かに隆々としてきまして、トレーニングした成果が自分の眼で確認できるので、これは、ちょっとした快感です。しかし、本当はもっと腹筋をつけたいと思っているのですが、こちらの方は、まだまだでありまして、あまり芳しい成果にまで至っておりません。
腹筋をつけて、たるんだおなかをへこませたいのですが、かなりこちらの方は、私に似て相当強情にできているようで、当人の考えているようにはまいりません。(どなたか、腹筋の効果的なつけ方をご存知のようでしたら、そのトレーニング方法をご伝授ください。)
ジムで、ウエイトをやっていて、ひとつ気が付いたことがあります。それは、明らかに肥満と思えるような人は誰もこのウエイトをやっていないのです。ウエイトをやっている人は、どちらかというと、アメリカ人の中ではスリムな部類に属する方々です。
そして、男性と女性とのこのウエイトをやっている比率もほぼ拮抗していまして、年齢的にもけっこう幅があり、男女老若全般という感じです。
さて、日本のジムではどうなのでしょうか。長いこと日本のジムには行ったことがないので、比較することができません。どなたか、ご自分の通っているジムについて、ご意見(観察)の交換ができたら、きわめて興味深いかと思うのですが。
とにかくアメリカでは、とてつもなく完全なプロポーションの持ち主とどうしてこのような(巨大な)体格になってしまったのだろうかと不思議でならない方と、けっこうはっきり別れます。もちろん、中間の人も大勢おりますが、そのコントラストがあまりにも鮮やかで、ときどきウエイト・リフティングの動きが止まってしまうこともしばしばです。
日本語の「少し」
September 10, 2005
アメリカの南部は、ハリケーンの影響で大変な風雨と洪水で大被害が出ているというのに、こちらアメリカ西海岸に位置するオレゴン州では、 7 月の半ばから今月初めに至るまで、一滴の雨も降っていない地域が多く、渇水気味のところでした。
「でした」と書いたのは、昨日、金曜日の午後からやっと降水量を記録することのできる雨があり、今日も午後になってからお空では、雷様がゴロゴロいい出して来たところだからです。
さて、今朝地元ローカル放送局のニュース番組を見ておりましたら、天気予報の担当官が、今日は午後に「少し」雨が降ると言いました。すかさず、美人のニュースキャスターの女性が、「少し?」と聞き返しました。
これ、どういう状況でこのような会話になっているのかお気づきでしょうか。つまり、予報官は、日本語の「少し」を天気予報の中で使ったので、思わず、その意味について女性キャスターがチェックを入れたという状況下にあった次第です。
今どきのアメリカ人同士のナウい会話のやりとりの中では、この日本語の「少し」という言い方が出てくることを私も何度か経験しておりましたが、ついにニュース番組の中でもれっきとして使われるようになったというのは、これはきわめて意味深いことであるかもしれません。
以前読んで大変面白かった「英語の冒険」という英語の発展史に関する本があったのですが、その中で、英語というのは、なりふり構わず貪欲に他の言語の言葉を吸収して自分のものにしてきたという記述がありましたが、今まさに「少し」という日本語も英語の市民権を得ようとしている段階にさしかかっているということを眼のあたりにしたわけです。
ということで、皆さんがアメリカ人と英語でお話をする機会がありましたら、この「少し」を会話の中に入れて、英会話をよりナウい味付けにされてみてはいかがでしょうか。きっと、「少し」という言葉の意味がわからず、先の女性キャスターのように聞き返しをしてくる人がまだまだ多数派だとは思いますが、そこは、言葉の解説をアメリカ人にしてあげる絶好のチャンスになります。言葉の説明をすることで、優位な立場にご自分自身を立たせることもできるのですよ。(英語のスペルは、 Skoshi と綴るようです。)
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