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Newsletter : Issue No. 49

       翻訳トーク
2006年6月号  アーカイブ
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「翻訳トーク」 2006年6月号のごあいさつ

ワールドカップで日本チームがなかなか勝てないですね。イライラしますが、アメリカのチームも今回は、まだ白星がなく、決勝リーグ進出の可能性に関しては、日本とほぼ同じ状況です。ここアメリカにおりますと、ワールドカップのニュースは、こちらのマスコミでは NBA ファイナルやゴルフの全米オープン、そして大学野球のワールドシリーズとほぼ同じ程度の取り扱い方で、日本や他の諸外国と比べるとワールドカップへの熱を入れようがほとんど感じられないありさまです。

ちょうど 4 年前に開かれた日韓合同開催の前回ワールドカップのときにもこの冒頭のコラムでアメリカのサッカーの関心度について、記事を書いたことがあるのですが、前回の大会ではアメリカのチームがかなりの善戦をして決勝トーナメントに進出しましたが、アメリカ国民の関心度はきわめて低く、「え、アメリカが決勝トーナメント進出、それはかなり意外だったね」とまるで、他人事のような反応が地元紙の記事に書かれていたのを今でも鮮明に覚えています。アメリカに住む一般視聴者への電話によるアンケート調査でも、 69 %の人が今回のワールドカップのテレビ中継をいっさい見るつもりはないと答えているということです。

昨日も、ガーナとチェコの試合を私がメンバーになっているフットネス・クラブで、ステアマスターズ(エクササイズ用のマシン)で汗をかきながら、ゲームを見入っておりますと、私よりちょっと年上のアメリカ人のおじさんが、テレビのチャンネルを切り替えようとするではありませんか。「ちょっと、待ってよ、今放送している試合は、アメリカの入っているグループ E の試合で、次回は、ガーナとアメリカは試合をするんだよ」と頭の中で叫びました。私の脳波からの振動が伝わったのか、おじさんは、あわててチャンネルを元の局番( ABC )に戻して、隣にあるテレビのチャンネルを今度は全米オープンの中継番組にあわせました。「全米オープンは毎年やるけれど、ワールドカップは 4 年に一度なのだからね」と、また頭の中で思わず叫んでしまいました。

アメリカは世界の国々からの移民の人々で成り立っている国でありますので、ワールドカップに出ている自分の出身国チームを熱烈に応援してしかるべきかと思うのですが、どうも周りを見回してみても不思議なことにあまりそのような雰囲気を感じることがありません。不法移民者を含めてものすごい数の人がメキシコからアメリカに来て暮らしているわけですが、彼らがサッカーを私たちの住んでいる町の公園などでやっている姿さえ見たこともありません。かろうじて、小学生や中学生のサッカーチームが多少構成されていて、広々とした学校の芝生を使って練習しているのを時おり見かけるぐらいです。サッカーはアメフトなどと比べると安全だからということで、主に子供や女性に推奨されているスポーツであるような印象をアメリカにいると受けます。それでも子供たちも高校に上がると、なぜかほとんどの男子生徒はサッカーからアメフトに興味がシフトするみたいです。

私の友人で、かつて高校までサッカーをやっていたというアメリカ人に、アメリカではなぜサッカーがはやらないのかと訊いてみたことがあります。彼の答えは、サッカーはやってみれば相当に面白いスポーツであることは間違いないのだが、観戦するスポーツとしては、点数が 1 試合、せいぜい 2 点とか 3 点しか入らず、 1 点も入らずに、オーバータイムをしても両チームの得点はゼロで、最後はフリーキック合戦で勝負を決めるなどというのは、ほとんどのアメリカ人には納得がいかないのだと申しておりました。確かに大リーグの試合でも決着がつくまで延長戦をやりますし、 NBA のバスケットボールでもどちらかのチームが点数を上回るまで、オーバータイムを繰り返します。

アメリカ人は、点数が 100 点を超える試合の多いバスケットボールの試合は大好きですし、息詰まるような投手戦よりは、乱打戦でホームランが乱れ飛ぶようなシーソーゲームに熱狂します。国民性が単純であるといえばそれまでなのですが、 4 年に一度訪れるこのワールドカップ、アメリカに住み続ける限り、数々の熱戦の感激をアメリカ人の連中と語り合えるのは、いったいいつの時代になることやらと思います。そんな意味合いも込めて、私は、今回のワールドカップではアメリカチームの勝敗ならびに決勝トーナメント進出に相当な意気込みを持って応援していたのですが、日本チームとあわせて、今のところきわめて悲観的な結果です。首の皮一枚でつながった決勝トーナメント進出の望みを託して、最後の試合で奇跡が起こることを待ちたいと思います。

P.S. 7 月 11 日(火)より、毎年恒例のセミコン・ウエストがサンフランシスコのモスコーニ・センターで始まります。今年も私はセミコン・ウエストには展示会のある 3 日間、訪問する予定でおりますので、日本の半導体装置・材料関係の皆様方にセミコンの会場でお目にかかることが出来ますことを今から大変楽しみにしております。

Ken Sakai
President
kenfsakai@pacificdreams.org

Pacific Dreams, Inc.
25260 SW, Parkway Avenue, Suite D
Wilsonville, OR 97070, USA
TEL : 503-783-1390
FAX : 503-783-1391

 

 


Ken Sakai
Pacific Dreams, Inc.
President


翻訳事始め − 第 49 回「 ウエブサイトの翻訳と英語化 」

この「翻訳事始め」もはからずも 50 回目を迎えました。最初に書き始めましたのが、 2002 年の5月ごろであったかと思いますので、ちょうど5年目を突入したところです。今まで自分でもよくもまあこれだけ書くことが尽きずに続けられてきものだという感慨にふけったりもしてしまうのですが、翻訳の世界というのは、書いても書いても、題材だけはまだまだ無尽蔵にあるという、実に奥の深い世界であり、しかも問題点も尽きないということがはからずも私にもわかってきたという次第であります。

今回は、ウエブサイトの翻訳について、書いてみたいと思います。ただし、あまりテクニカルなことは、私自身もソフト関係のエンジニアではありませんので、門外漢というところがありまして、それらは専門の方にお譲りをするとして、ウエブサイト翻訳のプロセスとその概要、そして翻訳で発生するところの基本的な問題点、英語で言うところの“ Issues ”を取り上げさせていただきましたらと存じます。

最近は、英語のサイトをお持ちになっている日本企業の数も増えてまいりました。そのおかげで、弊社にも日本語サイトの英語化への翻訳と英語サイト立ち上げの依頼が増えてきております。ウエブサイトの翻訳は、通常、 HTML ファイル(必ずしも HTML ファイルだけというわけではないのですが)をお客様からお送りしていただき、それらのファイルを TRADOS という翻訳メモリー機能を持つソフトを使って、アナライズを行い、お見積りを作成いたします。これは、 TRADOS を使うことによって、繰り返し部分( Repetition )も分けて数えることが出来るからです。

見積りがお客様から承認となった場合は、それで翻訳を弊社で開始しますが、やはり翻訳は通常 TRADOS を使って行われます。翻訳後は、 TRADOS のバイリンガル上のファイルで、日本語と翻訳された英語とを比べてのプルーフリードが弊社のネイティブ・イングリシュ・スピーカー( NES )によってなされます。そしてプルーフ作業が終わったところで、 TRADOS のバイリンガル・ファイルを英語だけのファイルにする作業(クリーンアップ)を行い、最後に DTP (Disk Top Publishing) のソフト( DreamWeaver など)を使って、フォーマット作業をします。

また、リンク先などのコードがファイル変換中などに誤って消されていないかどうかなどもチェックの対象となります。それらを最後にもう一度チェックするファイナル・レビューを行いまして、 HTML コードやタグの確認をし、ようやくお客様に提出ということになります。これでお分かりになろうかと思いますが、ウエブサイトの英語化は、単なる翻訳作業だけではない、いくつもの複雑な工程を経て実現する、まさに“プロジェクト”であるかと申せます。

さて、ここでウエブサイトの翻訳について、お客様の視点に立って少しお話をしたいと思います。多くの企業では、いまだに自社のサイトを英語化するというのは、残念ながら(余計な)コストの発生という見方、あるいは意識しかなされていないように日頃から感じております。しかしそのような意識を 180 度変えてみて、ウエブの翻訳は、自社にとっては、非常に効果の高い効率のよい投資であり、 PR 戦略なのだという見方をしてみてはいかがでしょうか。それでは、その辺の根拠についてお伝えいたしましょう。

皆様方がご存知かどうかわかりませんが、アメリカの企業には、一部の大企業を除いては、いわゆる「会社案内」というような印刷物は、昔からほとんどありませんでした。自社の持っている製品やサービスに対して、あくまでもパンフレット(英語では Brochure )やカタログを作っておりましたので、その中で、僅かなスペースを使って、会社のプロフィールを紹介している程度で、日本の会社案内のように、社長のお言葉から始まって、会社の沿革、組織図、事業所の所在地、工場の設備といったものが1冊の冊子になったものは、基本的には、制作していなかったのです。

ですから、日本のメーカーさんがアメリカの新規顧客開拓ということで、アポをお取りになって面談にお越しになられ、英語に翻訳された立派な会社案内を見せられますと、まずは資金力のある立派な会社なのかなと思われるのと、コストの無駄使いをしている会社なのではないかと思われるのとどちらかなのではないかと私はひそかに考えておりました。実は、私が日系企業(三菱シリコンアメリカ、現 SUMCO USA )に以前勤務しておりましたときには、 5 年ほど、資材担当(バイヤー)をしておりました。そのときに、日本の半導体装置メーカーさんや材料メーカーさんが、私どもに会って商談するために随分と日本から足を運ばれていただきました。

そのときは、他のアメリカ人のバイヤーやエンジニアと一緒にミーティングに参加するのですが、そのときのアメリカ人である同僚からの反応は、押しなべて後者の、つまりこんな立派な会社案内を作るのにお金をかけるより、もう少し、装置や材料の値段を安くしてほしいというまあ、冗談交じりの一種のネゴに近いような言葉も交わされておりました。これはもう 10 年以上も前の話でありますので、今では少しは状況が変わっているのではないかと察しておりますが、それでも会社案内というのは、やはり日本独特のものではないかと今でも感じることが多々ございます。

アメリカで開かれる見本市や展示会に行きますと、今ではほとんどの企業はブースにはいっさいパンフレットやカタログなどの印刷物は置かれておりませんで、ブースにいる営業担当者は、自らのラップトップに無線 LAN を駆使して、こともなげに自社のウエブサイトにアクセスして、それで次々に製品やサービスのプレゼンをしています。これで私のお話したかったポイントがお分かりになったかと思いますが、お客様の持っているウエブサイトを翻訳することで、会社案内やパンフレットに取って代わった、効果的で営業的な使い道が相当柔軟に広がるものなのです。

会社のウエブサイトが多岐の事業分野にまたがっている場合には、まず海外に販路を求めている事業部のサイトだけでも、英語化されてみてはいかがでしょうか。海外市場に打って出ていく事業部とそこの製品とをまずは英語にし、代わりにその英語のサイトは、オリジナルの日本語のサイトよりももっと詳しく記述する必要が出てくるかもしれません。存在する日本語のサイトを単に翻訳しただけでは、海外の新規ユーザーには、ピンとこない場合が実はほとんどなのです。残念ながら、日本で行われているウエブサイト英語化の 99 %は、日本語を英語に翻訳して置き換えた程度のもので、海外の顧客や市場に対して親切なものにはなっていません。

これでは、有効な投資にはなりませんし、投資しても投資金額を回収することはままなりません。この問題は、実は大変深刻な課題であると私は常日頃から感じていることでもありますので、問題の詳細については、紙面の関係で次号に譲ることといたしまして、ウエブサイトの英語化に潜む問題点の顕在化にそなえた問題提起と改善策ならびにコストではなく、投資であるといった点についても再度、お話を展開させていただきたいと考えておりますので、引き続きまして、どうぞお付き合いいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

Ken Sakai
President
E-mail: KenFSakai@pacificdreams.org

 
 
 

アメリカでの金婚式

6 月は、欧米ではご存知の通り、“ジューン・ブライド”ということで、結婚式を挙げるカップルが特に目立つ時期です。実は、私の妻であるアイリーン(妻は、アメリカ人です)の両親、つまり義理の両親( Parent-in-law )が 6 月 10 日にめでたく結婚 50 周年の金婚式を迎えました。そのお祝いの会を翌日の 6 月 11 日の日曜日に、両親が教会員として、教会の合唱団員として籍を置いているポートランドにありますメソジスト教会で催しました。

金婚式のお祝いに出席するということは、アメリカに長く住んでいても、今回が初めてでありましたし、私たちはお祝いの会を主催する側でありましたので、私たちにとりましてもこれはちょっとした経験になりました。義理の父は、今はリタイアをしていますが、数年前まで、 40 年以上にわたってメソジスト教会(正確には、 First United Methodist Church of Oregon & Idaho Conference )で牧師をしておりました。義理の母は、やはり教会で長年オルガニストとして、教会と教会員に貢献してきました。

そんなわけで、お祝いの会を教会で開くのは、当然の成り行きでした。妻の妹夫妻が同じ教会のメンバーでありましたので、主に妹のハイディが入念に計画し準備をしてくれました。ポートランドのその教会は、私たちは初めて行ったのですが、 Goose Hollow と呼ばれる、ダウンタウンから西側の丘陵地区にある、大変立派で洗練された雰囲気のある大きな教会で、日曜日の礼拝出席者数も数百人という規模でした。金婚式のお祝いの会は、日曜日の礼拝が終わってから、教会の食堂兼集会スペース(英語では Commons と呼ばれますが、なかなか適切な日本語訳が見つからないので、苦労する言葉です)を使い、教会員の人も自由にお祝いに参加していただけるように 200 人分の紙製のお皿とフォーク、そしてペイパーナプキン、コーヒーやティーを用意したのですが、どうもそれ以上に多くの人が参加していただいたようで、用意していたそれらの備品は、後半には底をついてしまいました。

お祝いのケーキとコーヒーまたはティーの時間が終わると、妹夫妻からの粋なはからいで、教会の合唱団に所属している、高校生の若い才能豊かな生徒さんによる、モーツアルトのバイオリンの 2 重奏と、フルートのソロ演奏、さらにソプラノでの独唱とがあり、お祝いに詰めかけた人たちをすっかり魅了してしまいました。特にフルートの独奏は、日本の武満徹作曲のフルート独奏曲で、西洋音楽とは、響きも楽曲の展開も異なる、日本的な静寂の世界に聴き手を導き、とても感動的でした。それを 16 歳前後の男子高校生がものの見事に演奏したのですから驚きました。

初めて行く教会でしたので、基本的には知らない人ばかりでありましたが、教会の牧師先生はとてもフレンドリーでしたし、妹夫妻の友達で、昨年まで日本の群馬県高崎市で英語を教えていたという夫妻ならびに娘さんに会い、日本語で会話が出来たことは私にとっては、とてもホッとした時間となりました。夫妻の娘さんは、高校生で昨年までは、高崎市の公立高校に通っていたというだけあって、日本語は、ほぼ完璧に近い発音で、将来は、日本語を使える仕事をしたいと話してくれましたので、私の会社のことについて話をすると、彼女は、すでにほかの友達から Pacific Dreams のことを学校で聞いていて、 Pacific Dreams の社長さんなのですかと言って、とてもびっくりしていました。

弊社では、地元のポートランド日本人商工会からの恒例のプログラムで、地域にある高校から日本語を勉強している高校生の会社訪問を毎年受け入れています。ちょうど彼女は、先月弊社に見学に来た高校の生徒さんでしたので、 Pacific Dreams のことを耳にしていたわけです。まあ、それにしてもそのようなことが契機になって、ポートランドの高校生に弊社のことを知っておいてもらえるなんていうことは、予期せず嬉しいことであり、とても名誉なことです。

話が、金婚式からそれてしまいましたが、演奏会が終わった後は、家族や親戚、そして親しい友人や教会員の方々を交えての昼食会になりました。すべてのイベントはもちろん、教会に隣接するコモンズで行われました。このような金婚式などに招待を受けた人は、普通お祝いのカードを手渡しするだけで、贈り物をするということはほとんどありません。それは、金婚式の招待状にも書かれてあったのですが、贈り物はいっさい不要ですという但し書きが付いていたからでもありました。

離婚して、それから少しして再婚したばかりの、中高年のカップルから送られてくるお祝いパーティの招待状などにも、贈り物の心配はいっさいしないでくださいと普通書かれてあります。すでに必要なものはほぼそろっている年齢のお二人ともなれば、人生の節目や機微に即したお祝い事にいちいち贈り物をもらう必要もないわけです。それよりも、遠くから来てくれた懐かしい人々との再会や友情の証を肌で感じることこそが人生でかけがえのない贈り物になるのだということをしっかり胸に刻んだ次第でありました。

この金婚式の続きとして、義理の両親と妻の兄弟姉妹の家族全員(総勢 18 名!)で、 6 月 24 日から 1 週間、ハワイのビッグ・アイランドにある Kona というリゾート地にバケーションに行ってまいります。 6 月 26 日の週は、そういうわけで、私は、 1 週間完全にお休みをいただきますので、メールでのお返事なども、バケーションから戻りました後となりますので、ご了解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。なにせ、 1 週間完全にバケーションを取るというのは、自分の会社を始めてから初めてのことになりますので、ちょっと心配しておりますが、弊社の優秀なスタッフが勤めておりますので、まあ心配する気持ちは、きれいさっぱり忘れて、今回だけはバケーションに専念してくる覚悟を決めております。

 
 
 

“ Building Bridges ”セミナーのご報告

6 月 15 日(木)に弊社2階にあります会議室を使いまして、アメリカ人を対象とした恒例の “ Building Bridges Between the USA and Japan “の異文化セミナー(半日セミナー)を行いました。セミナーの講師は、いつものように妻のアイリーンです。

このセミナーは、過去 10 数年間にわたって行ってきた弊社の定番ものなのですが、出席していただくアメリカ人の参加者から出されます質問や経験談などによって、毎回内容が変化に富んだものになるという特徴があることも事実です。今回のセミナー参加者は、日系企業で働いている方々がほとんどでしたので、皆さんの関心事はかなり似通ったものであり、過去に経験してきたこともお互い共有していただくことが出来まして、大変素晴らしいセミナーとなることができました。

今回この成功裏に終わったセミナーから感じましたことは、日系企業に勤めているアメリカ人の多くは、日常業務の中でかなり質問や疑問を抱えながら、仕事を続けているということです。恐らく彼らや彼女らの多くが抱えておりますこれらの質問を解決してくれるような場所やリソースがそれぞれの社内だけでは決定的に不足している(あるいはまったくない)のではないかと思われる次第です。

それは、弊社の Building Bridge セミナーでは、日本人の持つ文化というものがどのような歴史的背景、そして環境や教育から育まれてきたのかを極めて体系的にそしてビジュアルに解説し、再現しておりますので、それが現在の企業活動や組織の中で、どのように体現化されているのかをアメリカ人でも体系だって十分理解できるようになっているからです。それらをバラバラにして、独立したパッチワークのようにして話をしても、多くのアメリカ人は心底から理解することは恐らくできないのではないかと思われます。

日本人の持つ文化的、歴史的な背景や生まれ育った環境などについて、そのような体系だった説明を英語で聞くのは、日本人でもけっこう「眼から鱗」のように思い至るところがあるよう

に感じます。また、セミナーで使用したパワーポイント資料やテキストブックも、体系だった説明をビジュアル化してグラフィックに混ぜ合わせながらハイライトされておりますので、参加者の皆さんからは大変好評でありました。(テキストブックにつきましては、1冊 $25 で弊社より別途販売をしております)

この Building Bridge のセミナーは、毎年 2 回ほど一般向けセミナーとして開催しておりまして、次回は、 9 月 14 日(木)を予定しております。ぜひとも、日系企業で働いておりますアメリカ人社員の方々の参加を皆様方から促していただけましたら幸甚です。セミナーの申し込みは、弊社のウエブサイトからオンライン上でお申し込みすることが出来ます。

http://www.pacificdreams.org/seminars.html からお申し込みください。


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来月号の翻訳トークもどうぞお楽しみに!