翻訳トーク」 2007年1月号のごあいさつ
明けましておめでとうございます。
旧年から引き続きまして皆様方からの「翻訳トーク」のご愛読、誠にありがとうございます。 月並みではありますが、よりいっそう充実した内容となるよう、本年も精一杯向上を重ねてまいりたいと存じます。今後ともおつきあいをいただけますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
早速ですが、弊社の昨年の業績などをここで簡単に振り返ってみますと、2006年前半までは、ほぼ目標通りのけっこうなハイペースで仕事や受注が取れていたものの、年後半は残念ながら翻訳関係での大型プロジェクトが一気に失速した状況となってしまいまして、通年での目標達成を無念にも遂げることができませんでした。良いときもあれば悪いときもあるのが企業経営の常なのではありますが、受注や業績が落ちてきたときには、どのようにしてそれに対処したらよいのか、経営者としてはまだまだ山門の小僧であります自分の無力さを肌身で随分思い知らされた次第でした。
やはり弊社のようなスモールカンパニーでは、コスト管理やコスト削減なども重要なのではありますが、企業にとって最も肝心である売り上げが伸びていかなければ、経営上において対処できる手段というのは、ドラスティックな人員削減などを別にすれば、極めて限られてしまうというごく当たり前のことなのですが、自分にとっては大きな教訓を得るに至りました。そして私の弱点であるのかもしれないのですが、アメリカ企業では普通に行われるようなドラスティックな削減策だけは心情的にどうしても避けたいという意思が何はともあれ真っ先に働いてしまいます。
ということで、2007年の最大の課題は、通年を通していかにして仕事量を安定化させ、継続的に(特に翻訳関係の)仕事を受注していくかという点に絞られるのではないかと考えています。翻訳という仕事はその性格上、それほど季節的変動などによって仕事量が左右される業務ではないはずですので、基本的には弊社での間口を大きく広げ、お客様から発生するさまざまな翻訳ニーズをその都度、的確にすくい上げていくことのできるプロジェクト管理遂行能力や社内の体制などを社員の協力と理解の下に早速に再度検討し直してみたいと思います。
翻訳事業に次いで弊社での第二の屋台骨を担いでくれる事業になるようにと昨年から企画とリソースを注ぎ込み、プログラム数を増やし始めております、セミナー事業につきましても今年は社内外のエキスパートの方々などに幅広くご協力を呼びかけまして、さらに本格的にもっと多くのプログラムを新設し、年間スケジュールなどもきちんと組んでまいりたいと考えています。セミナー事業に専念することが出来るように、弊社で今後行いますセミナーは、すべてPacific Dreams Institute(パシフィックドリームス・インステチュート)という名称の下にプログラムを組んでまいる所存でおります。そして、これらのセミナープログラムは、アメリカならびに日本の両方で年間を通じて展開していくことができるようにスケジュールや内容を早急に決めまして、皆様にもご連絡してまいりたいと存じます。
昨年私はアメリカ国内での通訳や商談などのための出張などが多かったせいか、3回しか日本に行くことができませんでしたので、今年は最低でも4回は、訪日するつもりで予定を立てております。今年最初の訪日は3月中旬頃になりますが、東京でセミナー(日米コミュニケーション術 & 米国人事管理セミナー;いずれも日本の企業様との間のジョイント・セミナーの形になります)をすでにいくつか行う予定が組まれております。セミナーの詳しい内容や日時などは近く追って日本にいらっしゃいます皆様方に適時ご連絡させていただきます。
それでは、またまた月並みではありますが、健康で、公私ともどもに充実した1年をお互い過ごすことができますようにと祈願いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。
Ken Sakai
President
kenfsakai@pacificdreams.org
Pacific Dreams, Inc.
25260 SW, Parkway Avenue, Suite D
Wilsonville, OR 97070, USA
TEL : 503-783-1390
FAX : 503-783-1391
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